制作テーマ / 表現

制作テーマ

縫ったり、描いたり、のんびり

ふと目にとまった時に和み、にこっと笑顔になることができる作品をテーマに、オリジナルの図案の刺繍作品を制作しています。

テーマに合う要素として、見立てや、言葉にまつわる表現などを取り入れ、飾ったり、身につけたり、日々の暮らしの中に取り入れて使うことができる作品を意識して制作をしています。


表現

刺繍

布に糸を針で縫い付けることで、図案を描いていく方法。

温かみもありつつ繊細な刺繍の質感や「繍う」動作や行為に魅力を感じ、刺繍の作品制作を続けています。

作品制作では、主に、綿や麻などの布と糸を使用する「西洋刺繍」と、絹の布と糸を使う刺繍をする「日本刺繍」を用いています。

過去に、ミシンを用いて布を動かして図案を描く「フリーモーション刺繍」や、図案データを作成し刺繍ミシンで刺繍する「マシン刺繍」で制作した作品もあります。

ステンシル

模様の形に切り抜いた型紙の上から絵の具やスプレーで色を乗せ、模様の形を転写する方法。

作品制作の際は、型紙の上から、刷毛で布用の絵の具や染料を刷り込む方法を用いています。

刷毛で刷り込むことで、布の素材や凹凸に左右されずに染色できるところに魅力を感じています。

また、染色した上に刺繍をすることで、「見立て」や「言葉にまつわる表現」などの表現の工夫を刺繍で際立たせることができるため、染色と刺繍を併用して制作しています。

見立て

あるものを、別のもの、他のものになぞらえる表現。

落語家さんが扇子をたばこやお箸に見立てたり、子どもがジャングルジムを迷宮のお城に見立てて遊んだり、老若男女関係なく共感できる表現だと考え、見立てを制作に取り入れています。

カレンダーの作品では、1月の図案に、山から日の出が見える様子を洗濯物の山に見立てて制作しました。


言葉にまつわる表現

駄洒落
判じ絵(絵に隠された言葉を当てる遊び)
隠し文字(図案の中に文字を隠し、紛れ込ませる方法)
葦手絵(文字を絵に見立てる表現)
語呂合わせ
ことわざ
海外の言葉 など。

作品が目がとまった時に、和んだり少し前向きな気分になれるような言葉を作品の図案の中に隠した「隠し文字」の作品や、にこっと笑顔になってしまうような「駄洒落」や「判じ絵」のオリジナルの図案を刺繍した雑貨などを制作しています。

▲(左)「隠し文字」: best wishesという文字が隠れています。

 (中)「判じ絵」: 斧(よき)琴柱(こと)菊(きく)を組み合わせ、「良きこと聞く」という判じ絵です。

 (右)「駄洒落」: 「かば」が「ん」と言っている刺繍をした「かばん」を制作しました。



*ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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